4月に読んだ本の読書感想文です。
マルチクラウドネットワークの教科書
満足度:★★★☆☆
ハイブリッドクラウド、マルチクラウドを説明する数少ない本
AWS/Azure/Google Cloudの代表的なクラウドサービスについて、NW系サービスの設計ポイントを紹介している本です。
AWSの場合、Azureの場合、GCの場合と同じ分量でそれぞれのサービスの技術的特徴や仕様・制約が説明されており設計時の検討ポイントが理解しやすいです。
タイトルの通りですが、オンプレを含むハイブリッド構成から始まり、複数ベンダのクラウドサービスを接続する構成が説明されています。
マルチクラウドを説明する書籍自体が少ないと思うので、これからマルチクラウドの設計検討を始める人は助かると思います。
資格試験にも良いかも
また、各クラウドのネットワーク認定試験の勉強にも役立つと思いました。
特にAWS ANSやGC PCNEなどはNWに特化した書籍が少ないのもあって、サービスの基本情報確認には適しています。ただ3つのクラウドについて説明されているので勉強用途では冗長ではあります。
逆にネットワーク系の認定試験に合格している人であれば、
専用線接続とVPN接続の2つが大きな選択肢となることや管理負担を減らすためにハブスポーク型のNW構成をとることが重要なことなど、既知の内容が多いかもしれません。
私の場合は既知の内容が多かったので★3にしていますが、書籍の内容自体は良いものだと思います。
Figma for UIデザイン
満足度:★★★☆☆
始めてFigmaを使う人にも分かるように機能説明がされています。
全ての説明はカラーでスクショを交えて丁寧な説明がされているのでサクサク読み進めることが出来ました。
Figmaを適当にポチポチ触ってるだけでは知らなかった便利な機能として、制約やバリアントについて学ぶことが出来たのはよかったです。
この1冊を読めばひとまずFigmaでモックを作成するのに困ることは無いと思います。
Figmaについてはネット情報も多いため、自分で調べつつ使えうというスタイルが身についている人はそちらの方がいいかもしれません。
私の場合は情報収集が面倒だったのと体系的に機能の使い方を知りたかったので、この本に頼りました。
Microsoft Azureアプリ開発入門ガイド
満足度:★★★★☆
Azureでアプリ開発する手順を説明している本です。コードは.NETのコードとなっています。
本書で説明されているコードはどれも初歩的な内容ですが、各サービスの連携方法の足掛かりにするには十分だと思います。
前から順番に写経していくだけで、Azureにおけるサービス利用の理解がそれなりに進みました。
ただし、題材とするシステムアーキテクチャがあるわけではなく、個別サービスの利用方法という色が強いため、実際にアプリケーションを開発する場合はシステム全体構成を検討するスキルが別に必要になってくるとは思います。
また認定試験AZ-204の理解にもある程度役立つと思いますが、試験にでるようなサービスプラン仕様のような細かい部分は記載されていないです。
AZ-204のMS Learnの内容をより実践形式にしたものという感じがしたので相補的に使えると良いかもしれません。
満足度の判例
満足度 | 基準 |
★★★★★ | 非常に満足。何度も読みたい。 |
★★★★ | 満足。興味深い内容。人にも薦めたい。 |
★★★ | 読んでよかった。何かしら新たな知見や洞察が得られた。 |
★★ | 今の自分に必要な本ではなかった。 |
★ | 自分には合わない。読む必要はなかった。 |