kanuazutのblog

よわいエンジニアの備忘です

受験記:UMTP認定試験 L1

認定試験を受験したので体験記をまとめておきます。

試験概要

基本情報

通称UMTP認定、正式名称はUMLモデリング技能認定試験です。

UMTPにはL1~L4まで4つのレベルがありますが、
今回は一番下の試験「UML Modeling Certified Test Level 1」を受験しました。

項目 内容
受験料 15,000円+税
試験時間 80分
出題形式 択一選択
合格点 30問中24問以上

L1のスキルレベルの説明は以下の通りです。

簡単なUMLモデルの意味が分かる
UMLなどを使ってモデリングを行う最低限の知識を持っている

受験結果

結果は合格です。1問落としてしまいましたが、余裕をもって合格できました。

項目 内容
受験日時 2024/05/25
場所 CBT (PearsonVUE)
結果 合格
点数 96%

勉強に関して

事前知識

勉強開始前の知識レベルは以下の通りです。

  • 業務でシーケンス図やクラス図、アクティビティ図を描いたり読んだりすることが時々ある
  • モデリングの入門書を読んだことはある

勉強方法

勉強には以下のコンテンツを利用しました。

総学習時間: 8h

UMLモデリングL1

勉強時間:5h

UMTP L1のテキストです。出版が2008年と古いですが、UMTP自体がUML2.0の内容を問うものとなっているため特に問題なかったです。
解説+練習問題、巻末の総合問題という構成になっています。

練習問題はT1とT2の2つのカテゴリに分かれていますが、現行試験ではT1/T2に分かれていません。現行の内容はT2に対応するものとなっているので、基本的にはT2の問題を中心に学習するのがお勧めです。
とはいえ、知識定着の為にはT1の問題を解くのも有効だと思いますので、両方問題なく解けるようにしておくと良いと思います。

練習問題は実際の試験問題よりやや難しめに感じたので、書籍の問題が理解できていれば本試験は問題ないと思います。

UMLモデリング技能認定試験L1 問題集

勉強時間:3h

前述の書籍よりこちらのテキストの方が解説が分かりやすく感じました。内容の網羅性も高いので、基本的にはこちらの書籍をお勧めします

問題集という書名ですが、説明+練習問題という構成なので教本として利用できます。出版は古く2007年ですが、問題ありません。
こちらもT1, T2に分かれていますが、T1の内容を前提にT2のページが書かれているので事前知識なしで読む場合はT1から読むと良いと思います。

私は全部に目を通す時間がなく、練習問題だけ取り組みましたが解説もわかりやすく、こちらの書籍をメインに学習すればよかったなと思いました。

公式の試験対策セミナー動画

私は利用しなかったのですが、有用かと思うので紹介しておきます。
公式サイトから対策セミナーのYoutube動画が無料で視聴できます。
L1対策セミナーは90分の動画になっており、基本知識とサンプル問題を解説した内容です。

所感

試験に関して

難易度:★☆☆☆☆

難易度
問題は易しいです。問題集よりも本試験の方が易しいので、テキストの問題が解けていれば難なく合格できると思います。
問題の中にはUMLの知識がなくても常識で解けそうな問題もありました。業務でUMLを利用している人は殆ど勉強なしで合格できると思いますが、どんな問題が出るか書籍に目を通しておくと試験当日に問題を見たときに戸惑いがないと思います。

問題形式
試験は択一式です。テキストや問題集には複数選択問題が掲載されていますが、本試験では択一問題ですので間違えないようにしましょう。

また基本的なことですが「適切なものを選ぶ」「不適切なものを選ぶ」問題があるので間違えないように気を付けます。

問題集に比べて実際の試験問題は問題文が短く前提がはっきりしないものがあるので、前提の補完・推測が必要になるものがあります。暗黙の了解をうまくくみ取りましょう。

ほか

  • 試験時間80分、問題数30問なので十分な時間があります。焦らずゆっくり取り組みましょう。私の場合は30分程度でした。
  • 以前はL1⇒L2⇒L3と順番に合格していかないといけなかったのですが、いつからか前提資格は不要になったようです。L1は簡単すぎるという方はL3ないしL4からいきなり受ける事も可能なので、検討するとよいと思います。